
先日新人の後輩からこんな悩みを相談されました。
『私と同じ時期に入社したAさんは、まだごく僅かの業務しかしていないです。私はなんでこんなに多くの仕事を任せられるのですか?』って。
なるほど、貰っている給料が同じなのに仕事量が違うことに嫌悪感を抱く人は多いですよね。
人間は元々楽な方に流れる生き物なので、こう思う人の気持ちも分かります。
ただね、こんな低い視座で仕事を続けていても良いことなんて何にもないっす。
しかも、IT化だのDX化だのAI化だの言われている昨今、同じオペレーションを5年も10年も続けて同じお給料を貰うなんて不可能です。
そんな時に『Aさんは楽して同じ給料だなんて、ずるい』って思いながら仕事を続けるのって、本当に勿体無い思考だと思います。
仕事をするときの視座について書き留めておきます。
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どんな視座で仕事をするのか?
そもそも視座とは、『物事を認識する時の立場』って意味です。
何かの事象をあらゆる角度から見た時に、自分がどういう見方をするのかってこと。
例えば、台風があなたの地域に直撃しました。
大人『うぁ〜仕事大変だな、被害がでなきゃいいけど』
子ども『やった〜学校が休みだ』
こんな感じで、同じ事象に対して立場が違えば見方が変わりますよね。
これ仕事にも同じことが言えます。
社長や経営層が見ている景色と、平社員が見ている景色って同じではありません。
もっと細かく言うと、部長と課長、課長と係長、平社員と派遣でも見ている(見えている)景色に違いはあります。
つまり、ヒエラルキーごとに見えている世界観や仕事観が存在するということ。
経営層に近づくにつれて仕事を俯瞰して見ることができ(視座が高く広い)、非正規に近付くにつれて俯瞰ができなくなります。(視座が低く狭い)
経営層には物事を俯瞰して見る力や、大胆な意思決定、強いリーダーシップが必要です。
スティーブジョブズがペプシコーラの社長だった、ジョンスカリーに言った言葉も有名で、
これって、ジョブズがジョンスカリーのIT技術とかモノを売る力が欲しかったのでしょうか?
と言うよりも、ジョンスカリーの物事を俯瞰して見る力や、大胆な意思決定、強いリーダーシップ(視座の高い仕事)を期待してAppleに招き入れたんですよね。
だってペプシで砂糖水を売っていた彼にITの最先端の技術なんか期待できないですよね。
Macからマックへで有名な原田泳幸さんなんかも典型で、経営層の人はこういった業界や業種に囚われない、物事を俯瞰して見る力や強力なリーダーシップに長けています。
視座が低いと成長できない理由
少し話が壮大になりましたが、、、私たちの日常の仕事で考えてみましょう。
『貰っているお給料が同じなのに、仕事量が全く違う』って悩みなんですが、そういう視座で仕事をしている人に重要な仕事って任せたくないですよね?
経営者に限らずある程度の役職者って『次に誰にこのポジションを任せたいか』ってのを考えるもの。
下記図をご覧ください。
自分のポジションを誰かに任せるってなったとき皆さんならどうしますか?
ほとんどの人は、役職は低くても視座の高い人(右下のクリーム色)の部分ですよね。
低い視座で仕事を続けている人を選ぶことはありません。
もっと深掘りしてみると、低い視座で仕事を続けている人にはチャンスさえ来ないです。
高い視座で仕事を続けている人にだけチャンスが与えられ、それを掴み取った人が次のステージにいくのです。
つまり、どんな視座で仕事に取り組むかは貴方の今後の人生を左右し、低い視座のままではチャンスさえ巡って来ずずっとそのままって感じです。
そんな人生を選択しないように、常に高い視座で『たくさんの人から評価される仕事』を心がけましょう。
最初はしんどいかもしれませんが、出口のないトンネルはありません。
頑張って目の前の壁を乗り越えていきましょう。
それではこの辺で、See you next time!!