デジタル技術の革新はDTPオペレーターのような仕事を市場から消し去るリスクをはらんでいます。
この記事は、DTPの仕事に就いている方はもちろん、今後DTPを目指す可能性のある方にも読んでいただきたい内容です。
この記事を読むことで、DTP業界で働くことの厳しい現実を理解し、多くの課題を抱えながらも、どうすれば道を切り開くことができるかを理解することができます。
デジタル時代の到来に向けて、ぜひご一読ください。
タップできる目次
DTPオペレーターとは?
「DTPオペレーター」とは、DTP(Desk Top Publishing)の略のことで、直訳すると卓上出版という意味です。
デジタル技術が進歩する前は、紙媒体の広告作成や校正を行っていた仕事になります。
雑誌や書籍のデザイン、広告やチラシのデザインを生業としていましたが、現在ではデジタル領域やデザイン領域にも足を踏み入れています。
昔はデザイナーがデザインしたものを紙媒体に仕上げるような作業的な仕事が多かったですが、現在では両方を一人でやる人が増えています。
これはDTPオペレーターが単独で成立するのが難しい時代が到来したからです。
単なる作業だけでは成立しない職業に成り下がったことを意味しています。
DTPオペレーターが活躍できる職場としては、印刷会社、広告代理店、デザイン事務所などになります。
DTPオペレーターやめとけといわれる理由
DTPオペレーターは元々は紙媒体での仕事を生業としてきました。
それゆえ仕事が激減しDTPオペレーター自体が消滅の危機となっています。
デジタル技術の進化
デジタル時代は、ビジネスのあり方、情報の入手方法、商品やサービスの交換方法、そして私たちの交流のあり方までも変えてしまいました。
テクノロジーが雇用情勢に大きな影響を与えているのは当然のことで、AIの高度化に伴い、多くの仕事が自動化されると言われています。そのひとつが、DTPオペレーターという仕事です。
DTPオペレーターは、伝統的にビジュアルデザイン業界の要として、過去1世紀にわたり、印刷物のファイルをタイプセットし、デジタル形式に変換するという手作業をこなしてきました。
従って、印刷をデジタル出力に頼る人が増え、DTPオペレーターの需要は減少しています。
当然ながら給料が上がる見込みは無く、先細りが確定している職業です。
これからDTPオペレーターを目指そうとしている方は、Webデザインなど別のスキルセットを持つ必要があります。
紙媒体の衰退
そもそも紙媒体の衰退は目覚ましいです。
新聞や雑誌の売り上げ部数が極端に減少していることに加え、先進国ではCSR(企業の社会的責任)を問う声が日に日に強くなり、株主や世間から正しい行動をしない会社は評価されないようになってきました。
環境に決して良いとは言えない紙媒体を使い続けることは非常に難しくなってきています。
当然ながら、DTPオペレーターの仕事は無くなっていきます。
DTPの仕事の実態を知る
DTPオペレーターの仕事は、IllustratorやPhotoshopなどのソフトを使いこなし専門的な知識が必要ですが、給料が安いという実態があります。
歯がゆいですがこれが事実です。
また、印刷資材や用紙の知識も必要で印刷工程を理解している必要があります。
厳しい締め切りに追われ、細部にまで気を配ったプロジェクトに取り組むことが多いため、ストレスの多い仕事です。
これも事実です。
一方でWebデザインの仕事はほとんど同等のスキルで、年収は高いです。
何が言いたいかと言うと、同じスキルでも成長している産業で働くのと衰退している産業で働くのはこうも賃金が違うということです。
世の中が資本主義で自由主義経済なので仕方ありませんが、これが実態です。
殆ど同じスキルで年収が変わるなら動いた者が勝ちです。
- Web業界へ転職したいなら
DTPオペレーターとしてデジタル時代を生き抜くために
現在のDTP業界で生き残るためには、何事にも積極的にチャレンジしていく姿勢が必要です。
新しいスキルを素早く身につけ、常に学習し続けることが必要でしょう。
例えば今話題のAIツールを使いこなし省力化に貢献したり、クリエイティブをAIに作成してもらうために命令したりなど、作業側でなく管理側に回る必要性がでてきます。
また、業界のトレンドを把握することも重要です。
DTPオペレーターが今置かれている状況を見極め、次の対策を打てるような人材になる必要性があります。
現在DTPとして食えていても、10年後の世界がどうなっているか誰にも分かりません。
常にメタ認知と世の中の動向を追っていく必要があります。
DTPオペレーターはやめておけ
DTPオペレーターは技術革新で淘汰される仕事だから、この仕事には就かない方がいいかなと思います。
しかもこの技術革新の流れは誰にも止めることができず、物凄い勢いで進歩することが確実です。
DTPオペレーターが行っていた作業は簡単に自動化され、しかもより良いクオリティとなって提供されています。
新しい技術の出現により、人間のオペレーターが必要な作業は、高度なソフトウェアや機械に引き継ぐことができるため、DTPオペレーターはもはや必要ないでしょう。
もし新しい仕事やキャリアを探しているのなら、AIを操作する側に回るか、AIを開発する側に回るのが賢明です。
より未来志向の選択肢を探すべきでしょう。
- Web業界へ転職したいなら
それじゃ、、See you next time!!