公務員を目指すか民間に就職するか【悩んでいる人に伝えたい事実】

ちょうさ
こんにちはちょうさです。転職エージェントとして3000人位の転職のお手伝いをしてきました。
私は20歳くらいの頃に『公務員をめざすか、民間に就職するか』ずっと悩んでいました。
もし公務員を目指すなら、大学2年の中盤から公務員専門学校に通わないといけない、金額は2年で200万くらい。
大学の奨学金もあり、社会人になったら300万くらいの返済+専門学校の200万円で500万の借金から社会人スタートなの?
答えはすんなり出ました、公務員なんてならない。
いや、なれない(経済的に)
それでも社会人になった時に、
  • 働きながら公務員の勉強しようか
  • 民間で本当に大丈夫なのだろうか
と悩みましたが、いまでは民間に就職してとても良かったと思っています。
公務員になるか民間に就職するか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

 

官と民で仕事はまるで違います。

 

どちらが良い悪いではありません。

 

 

公務員の給与の原資ってご存知でしょうか?

 

みんなが払っている税金ですよね。

 

 

今の日本は少子高齢化で、働く生産年齢(15歳〜65歳)の人口は1990年代をピークに右肩下がり逆に65歳以上の老年人口は右肩上がりで増えていますよね。

 

つまり、働いて税金を納める世代が減り、年金や医療保険などの社会保障で税金を消費する老年人口が増えている状況です。

 

 

他にも、今まで国が運営してきた郵便局や鉄道は軒並み国営でなくなり、国立大学や国立病院なんかも民営化が進んでいます。

 

学校でも私が小さい頃にはいなかった、非常勤と呼ばれる先生が今はたくさんいますよね。

 

 

どういうことかと言うと、国は公務員を減らしにかかっているのです。

 

なぜなら、先ほど説明したように税収が上がる見込みがないからです。

 

 

社会派ブロガーのちきりんさんは

 

これが論理点帰結です。

ただし、世の中は論理的には動きません。

特に短期的には全く論理的ではありません。だからみんな呑気です。未だに「公務員安定している神話」がまかり通っています。

論理的には成り立ち得ないことが、信じられています。

が、

世の中の大半のことは、長期的には必ず論理的な帰結に近づきます。ごまかしが通用するのは短期的な話であって、長期的には通用しないんです。

どこかで破綻します。

今50歳の人はセーフです。30歳の人はアウトです。

どこまで悪あがきを続けられるか、という「時間の問題」です。

 

2005年のブログでこう書いています。

めっちゃ参考になるので是非読んで欲しいです。

 

これを念頭において読み進めて見てください。

公務員と民間企業の違い:競走やノルマ

公務員のお給料の原資は税収だと先ほど解説しました。

 

民間で働いている人のお給料の原資は企業の売り上げです。

 

 

企業が売り上げを上げるためには、モノやサービスを売り込む必要があります。

 

そして民間企業には同じモノ・サービスを売る競合他社が存在します。

 

 

そのため、モノ・サービスを売る営業活動が必ず存在し、競合他社との競争が避けられません。

 

ここが公務員との大きな違いです。

 

 

この部分にストレスを感じ、民間企業はキツイというイメージを持ち敬遠されます。

だから多くの人はノルマのない公務員に憧れを持つ訳です。

 

 

では、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。

 

 

モノやサービスを売ることがストレスなのは理解できるんですが、同時に得られることも多いんですよね。

 

 

民間企業で営業を頑張って、キャリアを見直すとめちゃくちゃ成長してたりします。

それは市場価値として評価され自分に跳ね返ってきます。

 

何かを売るってのは能力になります。

 

 

 

一方で公務員はどうでしょうか?

一般事務という名前のハンコを貰ったり、紙の文書を作ったり、FAXを使ったり.....

 

 

ノルマはありません。

 

 

しかし、民間企業ではほぼ壊滅してしまった仕事を今なお続けているのが事実で、こんなこと長く続くと思いますか?

公務員と民間企業の違い:雇用の安定性

『公務員はリストラがない、民間企業はリストラがある』これは紛れもない事実です。

 

しかし、先ほども説明したように今後の税収が先細っている日本で公務員は本当に安定なのでしょうか?

 

ちょうさ
個人的にはクビにはならないけど、仕事が超大変になると思っています。

こちらのツイートをみてください。

 

 

今の自治体の非正規率は3割程ですが、これからもっともっと増えていくでしょう。

 

そうなったら、正規の職員の負担が増えます。

 

雇用の安定性はしばらくは続くと思いますが、正規職員の仕事は過酷になるでしょう。

 

 

そしてそれを象徴するように、

 

 

2020年公務員の転職登録者数が過去最高になりました。

 

変化はもう起きていて、今から公務員を目指すのは得策ではないと感じています。

 

 

2022年追記

 

 

コロナで税収が激減した京都府です。

 

過去に夕張市が財政破綻したときは、市の職員の給料3割カット、ボーナス無しなどに追い込まれ半数近くが退職した事例があります。

京都もインバウンドが回復しない場合はかなり危険ですね。

公務員と民間企業の違い:市場価値

一般的に公務員は市場価値が低いと言われています。

 

理由としては、

 

  • 専門性がない
  • ビジネス感覚がない
  • 誰でもできるルーチンワークが多い

 

 

こんな感じです。

 

入るのは難しいのですが、業務の内容は市場価値(特別なスキル)の必要な内容ではありません。

 

特に一般事務と呼ばれる仕事は、民間企業ではとっくに契約やパート・アルバイトの人が担っている業務です。

 

 

一方民間企業では、

 

  • 専門性の高い仕事が多くある
  • ビジネス感覚が必要

 

こんな感じになるので、他の企業にも通用するスキルが身に付きます。

 

結果的に民間企業の方が市場価値の身に付きやすい環境です。

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公務員になるデメリットを考えよう

公務員になるデメリットって実はたくさんあります。

 

  • ほとんどの場合高額な専門学校に行く(お金がかかる)
  • 公務員試験の内容は世の中で役に立たない
  • 市場価値の高まらない業務内容

 

厳しい現実ですがこんな感じです。

 

詳しく解説します。

ほとんどの場合は高額な専門学校へ行く

公務員試験は一朝一夕で合格するものではなく、かなり難しく尚且つ範囲の広い試験になります。

そのため、公務員試験の対策が必ず必要になります。

 

ほとんどの人は公務員専門学校に行きます。

 

それが結構なお値段で、2年で200万とかざらです。

 

そこから受かってその分ペイできればいいですが、大学に行って専門学校に行ってとコスパはかなり悪いです。

公務員試験の内容は世の中で役に立たない

公務員試験は、高校と大学の延長のような試験内容になります。

教養と専門があり、教養が高校の内容、専門が大学の内容って感じです。

 

教養と呼ばれてはいるものの、社会に出て役に立つ内容はほとんどありません。

 

  • 国語、社会、理科、数学、英語
  • 憲法、刑法、民法、商法、行政法、労働法
  • 経済、時事
  • 心理学、社会学、教育学

 

などなど、社会に出て役に立つ勉強ってマジで僅かですよね(笑)

 

そして、公務員になってもほとんど試験の内容は使うことはありません。

 

しかも、合格まで平均1000時間の勉強を必要とします。

 

 

1000時間勉強して業務に使わない、役に立たないなんて結構詰んでます。

1000時間あれば、副業の1つでも極められるレベルです。

 

マジでオワコンwww

市場価値の高まらない業務内容

入るのが難しい公務員ですが、仕事内容ときたら泥臭い内容が多いです。

皆さんも区役所、市役所、町役場を使うことがあると思います。

 

窓口で対応したり、必要な書類を作ったり、基本的にルールに則った仕事がほとんどです。

 

もっと言うとルールや決まりからはみ出したらいけない仕事でもあります。

 

つまり決まったルーティンの仕事になりがちで、そういうのって市場からは全く評価されないんですよね。

最後にメッセージ

公務員になるのがダメって言っている訳ではありません。

 

自衛隊や警察官になって治安を守りたい、人命を救う救急隊員になりたい、みたいな明確な目標を持って公務員になる人は素晴らしいと思います。

 

でも、何となくやりたいことがないから安定してるからみたいな安易な理由で公務員を目指すのはよくないと思います。

 

公務員を目指すか民間に就職するか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

 

それではこの辺で、See you next time!!

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