

- 福岡県で起きたコロナウイルス患者の情報漏洩
- 企業の偽サイトでお金を騙し取られるニュースの増加(フィッシング詐欺)
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ITリテラシーの正体とは?

ITリテラシーとは、ITにまつわる幅広い理解力・対応力のことです。
ITリテラシーを身に付けることで色々なリスクから身を守れます。
先ほどのフィッシング詐欺から身を守る、勤務先での情報漏洩などを防ぐなど、これから先生きていく上で必要な最低限のスキルだと思っています。
ITリテラシーとは?
ITリテラシーとは、ITにまつわる幅広い理解力・対応力のことです。
詳しく調べてみると、3つに分類されるらしく
- 情報基礎リテラシー(正しい情報を見抜く)
- コンピュータリテラシー(さまざまなデバイス・アプリなどの操作ができる)
- ネットワークリテラシー(セキュリティーやネットワークに強くなる)
ざっくりこんな感じなんだなと理解しとけばいいと思います。
次章でもっとITリテラシーの本質を詳しく解説します。
ITリテラシーの正体とは?
私の解釈ではありますが、
ITリテラシーの正体とは、IT関係のサービスを使ったら使っただけ身に付く教養だと思っています。
例えば、小さな子どもにタブレット端末やスマホを与えたら、みるみる上達して大人より使いこなしていますよね?
反対に、ネットにアレルギーのある方はパソコンやスマホの知識はかなり乏しいですよね。
こんな感じで、ITにいかに長い期間触れるかでITリテラシーは養われます。
当たり前と言えば当たり前ですが、ITに触れなければ学ぶことはできませんし、便利さに気付くこともできません。
今までの多くの日本人は、
IT→危ない・情報漏洩が気になる・信じられない
ITリテラシーの高い人は、
IT→どのくらい便利になるのかな・ワクワク
経験上この違いがあります。
しかも1度『ITはアレルギーがあるので触らない』と判断してしまうと、それ以降ITについての思考が停止してしまいます。
これはどういう仕組みだろう、どんな利便性があるのか、どんな会社が提供しているサービスなのか、など使う人と使わない人ではかなりの思考の差が生まれてしまいます。
これからの世の中、色々なものがIT化・自動化・電子化されていき、これは避けては通れません。
いつの世の中も変化は付き物で、それについていけない人は振り落とされてしまいます。
まずは、抵抗をなくし触れてみることがITリテラシーを養う1番の方法です。
ITリテラシーがあったら防げた2つの事例

最近ニュースで取り上げられた、2つの事例について考えてみます。
どちらもITリテラシーがあれば防げた問題だと思います。
福岡県のコロナ患者の情報流出
【陽性者数千人の情報流出 福岡】https://t.co/BIPYh8uV0R
福岡県が管理する新型コロナ患者の住所や名前などの個人情報が、少なくとも数千人分、1カ月あまりにわたってインターネットに公開されていたことが分かった。公開されていたのは、県が作成した複数の内部文書。県は「事実関係を確認中」。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 6, 2021
このニュースなのですが、福岡県はコロナ患者の情報をGoogleスプレッドシートで管理をしていたそうです。
ピンとこない人・分からない人は、エクセルにURLがついていて、みんなが同時に見れる&編集できるってイメージでOKです。
その時に、複数の人数と共有したり、閲覧制限、編集権限をかけたりできます。
当然機密性の高い情報は、閲覧制限(鍵をかけたり)、外部に公開しないようにします。
ちょうさラボのGoogleドライブ↓こんなイメージです。

この福岡の行政のお方は、URLさえ知っていれば誰でもアクセスできる状態で作業をしており、このドライブの情報がどんな状態になっていたかを理解していませんでした。
しかも何回か注意したのにもかかわらず、しばらくそのままの状態だったとのこと。
コロナ禍で多忙を極めているのは分かりますが、公務員のITリテラシーってどうなってるの?って疑いたくなる事例です。
おそらくIT業界で働いていたら、新人に教育するレベルです。
日本のIT化が遅れているのは、公務員の仕事のレベルが低いことも要因だと感じます。
これって役所の誰か1人でもITリテラシーが高ければすぐに気付くレベルのミスです。
そもそもGoogleドライブに情報があったら、閲覧制限・共有設定などは細心の注意が必要です。
そこに誰1人気付かない組織と、全員のリテラシーの低さが招いた事故です。
フィッシング詐欺
少し前に佐川急便の偽サイトが話題になりましたが実際に見比べてみます。
これもITリテラシーがあれば簡単に見分けることができるし、騙されないです。
上(PCの方は左)が本物、下(PCの方は右)が偽物です。少し前なのでモデルが違いますが(笑)
見分けるのは簡単です。
- 見分ける方法
①ドメインをみる
まず、ドメインをしっかりみてください。
みなさんが知っている大手企業のドメインはほとんど、.co.jpになっているはずです。
稀に.comもありますが、ほとんどの大企業が.co.jpを取得しています。
なぜかと言うとこのドメインは、co(company・企業) jp(Japan・日本)の略で、co.jpは日本の株式会社または有限会社のみ使用できるドメインで、取得するときには登記簿が必要になります。
つまり登記して審査を経て取得できる特別なドメインなので、偽サイトではなかなか使いづらいんですよね。
②SSL化で見分ける(鍵マーク)
写真のURLの左側にある鍵マークを見てください。
鍵マークはSSLと言って、インターネット上におけるウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータの通信を暗号化し、送受信させる仕組みのことです。
簡単に言うと、みなさんのデータを第3者から狙われないようにブロックすることです。
SSL化はお金がかかる場合もあるので、偽サイトではされていないですよね。
これを知っていればサイトの違和感に気付くことができます。
③UI/UXで見分ける
UIとはユーザーインターフェイス、UXとはユーザーエクスペリエンスのことです。
簡単に言うとUIはデザインとか見た目的なこと、UXはユーザー体験のことです。
偽サイトでは、『デザイン変だな』『個人情報入力ってこんな感じだっけ』みたいな違和感を感じることができます。
④何も分からなければ自分で検索して飛ぶ
上の対処法3つが分からなければ、自分でGoogle・Yahooで検索して直接飛びましょう。
それが1番安全です。
この2つの事例は防げて当たり前です
少し解説が長くなりましたが、ITリテラシーがあればこの2つの事例は余裕で防ぐことができます。
ITは苦手で触ってこなかった人には見分けることは難しいです。
つまり、情報漏洩や詐欺に引っかかる可能性が高くなります。
今回はこの2つの事例について解説しましたが、他にもITリテラシーが無い事によって損をすることは増えていくと思います。
まずは触れることから始めてみましょう。
そして考えましょう。
これをしたらどうなるのか、どのような影響が出るのか、思考を止めてはいけません。
そして、分からないことをググって自分1人で解決できるような力を身に付けましょう。
ITリテラシーを身に付けるためには?

- ITに触れること
- 自分1人の力で疑問を解決する力を身に付ける
- 思考と行動を止めないこと
ITに触れること
まず、苦手意識があっても構いませんので頑張って触れることが大事です。
ガラケーの人はスマホを、スマホを使っている人は便利なアプリを、って感じでどんどん触れていきましょう。
私の両親は60代でスマホを使い始めましたが、今ではスマホでキャッシュレス決済も使えるようになりましたし、動画閲覧、SNSも始めました。
『もっと早く覚えとけばよかった』とか『私たちの時代にも欲しかった』って言っています。
また、確定申告もスマホで教えたところこんなに便利なら早くやればよかったと嘆いていました。
難しいという思い込みは捨てて、まず触れることから始めましょう。
自分1人の力で疑問を解決する能力を身に付ける
IT系のサービスを使う時って、必ず疑問や壁にぶち当たります。
IT系に長年勤めている私でもしょっちゅうです。
そんな時に、『聞く人がいない』『分からないからやめた』ではいけません。
ITリテラシーを身に付けるためには、自分で調べて自分で解決するしかありません。
若い人はよくググると言う言葉を使いますが、調べれば大抵のことは分かります。
分からないと発言する人は、調べる能力がありませんと言っているのと同義だと思うんですよね。
分からなければ調べる、自分で解決する力を身に付ける、これがITリテラシーを身に付けるためには必須です。
思考と行動を止めないこと

転職して頑張ったらIT系に強くなれました。