ちょうさ
こんにちはfa-twitterちょうさです。転職エージェントとして3000人位の転職のお手伝いをしてきました。
22歳で年商300億くらいの小売の大企業に就職しました。
その後、東証一部上場の大企業に転職し3年働き、30歳で設立2年のベンチャー企業に転職しました。
公務員や大企業から、ベンチャー企業に転職している若い人が増えていますね。
⬇️少し前に流行ったツイートです。
大企業離れを飛び越えて、日本離れもしそうw
日本の若者たち、いよいよ「大企業離れ」が止まらなくなってきた…! @moneygendai https://t.co/9RZ2klElhU #マネー現代
— ちょうさラボ (@chosalabo) October 21, 2020
僕自身もこの流れには非常に賛成です。
大企業の仕事って、自分の意見が通りにくい、アイディア・個性が活かせない、仕組み化された仕事はつまらない、などなど結構退屈でした。
しかも、20代とか30代の1番成長できる時期に大事な仕事を任せてもらえないって、正直どうなんだろうって思ってしまいます。
丁稚奉公のように、雑務ばかりやらされて、時間の浪費って感じる人も多いはずです。
僕は大企業で働いているときは、同世代が成長していって焦りとか不安が募る一方でした。
自分の個性を殺してずっと仕事を続けるのも無理だなと思い始め、大企業を退職しスタートアップベンチャーに就職しました。
しかし実際にベンチャー企業に入社したら、かなりのギャップを感じたのも事実でした。
- ベンチャー企業に入って苦労したこと
- 大企業を辞めて後悔したこと
ベンチャー企業に転職する前に知ってて欲しいことをこの記事に書き留めておきます。
タップできる目次
ベンチャー企業に入って苦労したこと
ベンチャー企業のどのフェーズで入社するかで変わりますが、私は0→1のフェーズ(シード期)に入社したのでその時のことについて書きます。
入って苦労したことは、
- 会社のネームバリューがないので仕事がマジできつい
- 環境整備が全くされていない
- 0→1のフェーズはマジでしんどい、ってか死ねる
- 自分の給料は自分で稼がなくてはならない
こんな感じです。詳しく解説します。
ネームバリューがないので仕事がマジでハード
ベンチャー企業では新しい事業部に配属され、マネージャーと私ともう1人の3人で事業をスタートさせました。
どんなサービスを提供するかある程度決まっていましたので、売り込むことからスタートしました。
ちょうさ
どうやって売り込む?LPはどう?リスティング広告は?
色々な意見が出ましたが、3人しかいないので全て自分たちでやるしかありませんでした。
エンジニアやデザイナーがいる訳でもないので、LP案を作りながら、スプレッドシートにセールス対象企業をリストアップしながら、セールス架電をしていました。
そして、企業に電話すると9割以上の確率で、
企業
おたく誰?
こうなります。
そして契約はおろか、商談すらさせてもらえない状況が続きました。
当然ですよね。
今までは大企業、上場企業という看板を背負って営業していたので自分の実力を錯覚していました。
ちょうさ
それ以降、泥臭い営業活動の継続でようやく契約を取れたのを覚えています。
『ベンチャー企業は成長できる』と言われますが、本当にそうだと実感しました。
今まで私が実践していた営業は、"私に任せたい"ではなくて、"あなたの会社に任せたい"だったのです。
仕事ができると錯覚をしていました。
仕事や営業ができるという錯覚、市場価値があるという慢心、ほんとーーーにベンチャーに転職して苦労しましたが、市場原理をひしひしと目の当たりにでき成長できたなと思っています。
マジでハードなので、キラキラした仕事をイメージしているとしんどいと思います。
環境整備がされていない
会社に入るときに、基本給の提示と『事業部を一緒に作ってくれ』という言葉だけで入社しました。
職務内容は事業部を創るのに関わる全てでした。
業務をする中で、顧客管理のCRMツール、マーケに必要なMAツール、社内で開発されたシステムもありません。
パソコン1台だけ渡されただけです。
当然資金もないので、無料で使用できるGoogleのツールとチャットのみで仕事をしました。
限られた材料で最高のパフォーマンスを出す必要がありました。
環境としては最悪です(笑)
また、事業部が大きくなるにつれて、従業員と新しいサービスが増えてきます。
その時には、
- 採用・教育
- 社内規定の構築
- 給与体系の構築
- 新商品のリーガルチェックと利用規約の作成
通常業務とプラスアルファーでこれらの業務をしなければなりません。
大企業で働いていたときでは考えられず非常に驚きましたが、その環境だからこそ成長できると思って必死で仕事をしました。
『スタートアップベンチャーはキラキラしてホワイト』と思って転職する人は、本当にやめた方がいいと思います。
結構地獄です(笑)
0→1(ゼロイチ)は本当にしんどい
ちょうさ
0→1は何も無い状態から何かを創り出すという意味です
仕事を創り出すっていうのは、結構しんどいもんです。
例えば止まっている車って、動き出す瞬間が1番エネルギーが必要で動き出したらエネルギーはそんなに必要ありません。
仕事もそれと同じで、ゼロから何かを創り出すのは苦労の連続です。
上手くサービスを創り上げても、ローンチした後から出てくる問題が必ずあります。
問題の改修や新サービスの設計などなど、PDCAを尋常じゃないくらいの速度で回し続けなければなりません。
メンバーも少ないし、資金はないし、労働基準法なんてあったもんじゃありませんでした(笑)
しかし、成功した暁にはその見返りは大きいです。
ポジションや給料はもちろんのこと、自分の力で『ゼロイチ』を創りあげた達成感、自信は何にも変えがたい喜びでした。
自分の給料は自分で稼がなくてはいけない
ここの意識変化が1番勉強になました。
大企業で働いていたときは、PL(損益計算書)なんて自分で作ったこともなければ、ボーッと眺めているくらいでした。
しかし、3人しかいなかったので当然自分たちで事業部の経営状態を記録しなければなりません。
半年は赤字の予算を引いていたのですが、
ちょうさ
やばい!半年で黒字化ってきつくね???
って危機感を覚えました。
そこから意識が変わり、『給料は貰うものではなく、自分の力で稼がなくてはならない』と強く思うようになりました。
大企業では決して感じることのできなかったことです。
これからのサラリーマンは生き残るために、この感覚は身に付けておきたいですよね。
- ベンチャーに行きたいならここ!
大企業を辞めて後悔したこと
私個人的には後悔は全くありませんでした。
仕事も面白いし、退屈ではなかったからです。
しかし大企業を辞める前に、実際に辞めた人がどんな後悔をしているのかは気になりますよね。
一般的に言われている後悔したことを記載してみます。
- 給料や福利厚生などの待遇が悪くなる
- 大企業勤めの肩書きが無くなる
- 将来もらえるはずの退職金や年金が減る
この辺りかなと思います。
詳しく解説します。
給料や福利厚生などの待遇面が悪くなる
ここは私も実際に体験しました。
最初の大企業では給料も良かったし、退職金制度もありました。
そしてベンチャー企業に入社した瞬間の給料は低く、退職金制度もボーナスもありませんでした。
今の日本では、大企業の方が給料・福利厚生は良いのが事実ですね。
しかしこの事実も長く続くものではないと思っています。
大企業のリストラは既にかなり広がっているし、特にこのコロナ禍の今では何が安定なのかは分からなくなってきました。
- 20代、30代で苦労するのか
- 40代、50代で苦労するのか
日本の企業で働き続けるのであれば、早いか遅いかだけの違いのような気もします。
個人的には、
20代、30代で給料と引き換えにスキルを身に付けた方が、今後長く活躍できるとは思っています。
40代、50代で気付いた時にはもう遅いってことにならないようにしたいですね。
福利厚生というシステムに惹かれて、多感な時期をドブに捨てるのもなんか勿体無い気がします。
大企業勤めという肩書きが無くなる
今の日本では、肩書きは大事だったりします。
特に親や親戚などはそういう時代を生きてきたのでなかなか理解をされないことも多いです。
その他にも、ローンやカード審査なども大企業勤めだと通りやすかったりもします。
私たちの親の世代の人たちは、大企業を辞めるとなると反対するでしょうし、当然私もされました。
今の世の中、肩書きだけでは生きていけないので個人的には無くても問題ないとは思います。
将来もらえる予定の退職金と将来もらえる年金が減った
大企業の場合、定年退職時に数千万円の退職金や、企業で積み立てている企業年金などがあります。
それらを手放して後悔している人も多いようです。
そのような高待遇はベンチャー企業にはなかなかありません。
今はまだ、生涯年収が高いのは大企業だと思います。
まとめ
ちょうさ
私は大企業からベンチャー企業に転職して良かったと思っています。
ただ、今の日本ではまだ大企業に入ることの恩恵はあります。
- 給料・福利厚生
- 退職金・企業年金
これらはベンチャー企業よりか多いです。
大事なことは大企業に勤めつつも、自分のスキルを磨き続け、40代、50代になってもリストラされない人材になることです。
このことだけは念頭において仕事をしてくださいね。
それではこの辺で、See you next time!!