先日野村克也氏の本を読んでいて、なるほどなぁと思ったことがあります。
35歳を超えて敵がいないということは、 人間的に見込みがないことである。
何かを成し遂げようとすれば、敵は当然できる。
非常に納得感があり、偉大な功績を残された人ってこういう考え方を持っていたりします。
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敵がいない人は自分の意見がない
自分の意見をしっかり持つということは、意見の違う人と摩擦を生みます。
逆説的ですが、敵がいない人の殆どは自分の意見を持っておらず(表現せず)、物事を穏便に済ませようとする傾向があります。
自分の意見を持たないことは、自分の人生を生きていないことと同義だと思います。
敵がいない人は自分の意見がない(表現しない)
日本で大切とされる協調や同調ですが、過度な協調・同調は自分の主張をしないことと同じです。
よく外国人が、『日本人の態度がよく分からない、賛成しているのか反対しているのか感情が読めない』みたいなことを言っていますが、これは日本人の多くが自分の意見を発さないことが原因のように思います。
自分の意見も主張せずに、言われたことを言われたようにやる人生ではロボットと同じです。
何のために生きるのか、何のために働くのか、自分の人生とは何か、などを考えたときに自分の意見は大切で『僕はこう生きる』という軸を持つことは人生で最も重要なことだと思います。
わが人生、他と比較して自分をきめるなどというような卑しいことはやらない。ただ自分の信じていること、正しいと思うことに、わき目もふらず突き進むだけだ。
芸術家の岡本太郎さんの言葉ですが、確信をついています。
敵がいない人が出世する日本
表題の通りで、日本の悪習のように思います。
他人に同調することで地位を築く、日本企業の多くに見られる愚行です。
自分に同調する部下で周りを固めて、現状維持が大好きな経営者や官僚が失われた30年を構築しました。
考えてみるとその方が楽だし、それが通用していた時代でもあります。しかし、高度成長期やバブル期のおこぼれはもうないのです。
変革には痛みを伴い敵も作りますが、その行動が現状を変える一歩のように思います。
35歳を超えて敵がいない人に魅力は無い
以前、35歳までの生き方が一生を決める話を書いたのですが35歳までの生き方がその後の人生を形成します。
20代ならまだしも、35歳を過ぎて一発逆転みたいなことを言っている人は痛々しいです。
遅咲きの実業家はたくさんいて、安藤百福は48歳で花開くし、カーネルサンダースも60代でKFCを創業しています。
が、、、
彼らの生き方は35歳以前からめちゃくちゃ努力をしていて、たまたま花開いたのが遅かったというだけです。
35歳まで平穏に生きてきて、いきなり花を咲かせたいと言っても無理だと思います。
ましてや、自分に敵がいない人なら尚更のこと....
35歳で敵の1人や2人いない人は全く魅力はなく、そういう人の周りには同調する人ばかりが群がります。
まるで今の日本の大企業の役員のように.....
尖った人からイノベーションは起こる
これも表題の通りでして、尖った人からイノベーションは起こります。
イーロンマスク、スティーブ・ジョブズ、ラリーページ全員尖ってますよね。
一方でイノベーションを生み出すことができなかった日本企業のお偉いさんは、役員が10人集まっても物事が決めれない人ばかりです。
日本では孫さんくらいでしょうか。
ちょっと強引で敵を作りがちだけど、信念を持ってやり通すみたいな人の方が人生楽しいように思います。
もちろん全員が孫さんになれる訳ではないけども、自分の信念を持って何かをやり通す人生の方が悔いなく楽しいと思うのです。
いい人になんてなる必要はない
敵を作ることを嫌い、いい人に徹しようとする人をよく見かけます。
自分が正しいと思い、成し遂げたい目的があるのであれば、遠慮や配慮をせず突き進めば良いと思います。
敵がいるから人生はおもしろい
ゲームとかそうですが、敵がいるから面白いですよね(笑) スポーツもそう、敵がいるから面白いです。
人生もそうで、敵がいるから面白いんです。
出過ぎた杭は打たれない
これも芸術家の岡本太郎さんの言葉ですが、中途半端に敵を作るとかじゃなくて、めちゃくちゃ敵を作ってみたら意外と仲間も増えます。
"いい人"は疲弊するだけで何も生まない
波紋を呼ばないように、周りに気を遣いまくって生きている人をみると、何が楽しいのか分からなくなります。
そうして疲弊してまで自分の敵を作らないことよりも、多少敵を作っても良いから自分の思うがままに生きる方がよっぽど魅力的な人生です。
いい人は疲弊するだけで、何も生みません。
自分の意見に素直に従って言いたいことを言える人生が楽しいですね。
それではこの辺で、See you next time!!