【レビュー】20歳の自分に受けさせたい文章講義を分かりやすく要約
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ちょうさ
こんにちはちょうさです。今回はものを書く人には必読の1冊を紹介します。
20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、2012年古賀史健さんにより出版された本です。
何を隠そう、あの大ベストセラー『嫌われる勇気』の著者です。
文章力って何?と質問されて答えられる方ってどれくらいいるでしょうか?
『文章を書く力とか能力でしょ!』
『じゃあ、文章を書く力、能力って何??・・・・』
文章力って言葉では使いますが、いざ説明するとなるとかなり難しいですよね。
そもそも文章の授業って受けたことがありますか?
文章を書くことに対しての技術的な指導や、文章を書く意義みたいな授業です。
学校で作文は山ほど書いたけど、文章の具体的な技法について学んだことがある方は少ないと思います。
この『20歳の自分に受けさせたい文章講義』では、その技法や文章力の解を教えてくれます。
  • 自分の考えや気持ちを上手く文章にできない
  • 文章を書くのがとても苦手だ
  • ビジネス文章やメールが苦手だ

 

って悩みが一気に解消されます。

ライターとして長年活躍している古賀さんだからこそ書けた名著です。
20歳の自分に受けさせたい文章講義の要約、是非ご覧ください。
  • この記事で分かること
  • 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約
  • 文章が書けない人の特徴
  • 文章が書けるようになるためには?
なぜみなさんは日本語を上手に話せるのに、なぜ「書く」となると苦手意識が出てくるのか?
話せるのに書けないって不思議に思いませんか?
文章を書こうとすると筆が止まる自分の思いと出来上がった文章にギャップがある、誰しも経験があると思います。
本書の中でこの現象を、頭の中のぐるぐると定義されます(笑)
非常に分かりやすいです。

ちょうさ
筆が止まったり、良い文章が思いつかないことはよくある…
文章が書けない人は、
  • 頭の中のぐるぐるを整理できていない
  • ぐるぐるを誤訳している
この状態に陥っていることがほとんどだとこの本では書かれています。
古賀さんは、文章を書くことを「話し言葉」を「書き言葉」に翻訳することと本書で定義しています。
頭の中のぐるぐるを整理し「話し言葉」を「書き言葉」に翻訳することが読みやすい文章を書くコツです。
まず、書こうとすることをやめて、頭の中のぐるぐるを翻訳するようにしてみましょう。

文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を、伝わる言葉に"翻訳"したものである。
これは本講義における「文章とは何か?」の定義だ。

ちなみに、翻訳とは『誰にでも分かる簡単な文章』と私は解釈しています。
難しく書こうとせず、簡単な言葉で頭の中のぐるぐるをアウトプットしてみましょう。
頭の中のぐるぐるを誰にでも分かる文章に翻訳することが、文章上達の第一歩です。
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良い文章はリズムで決まる

頭の中のぐるぐるを翻訳する文章の書き方は理解できました。

では、読みやすい良い文章とは何なのでしょうか?

読みやすい文章を書くには、まず文体とリズムを理解する必要があります。

文体を理解する

文体とは、
  1. 文章の語尾の「です・ます調」「だ・である調」を使い分けること
  2. 私・僕・おいら・筆者など主語を使い分けること

 

おおよそこの2つの要素で作られると考えられていましたが、

この本では、文体とはリズムであると断言されています。

「リズムとは」、世間で思われているほど感覚的なものではなく、どこまでも論理的なものなのだ。

リズムとは論理的に構成されており、読み手が読んでいる最中に詰まらない、スラスラ読める文章のことです。
つまり、文体=リズムであり、読みやすい文章とは文体が整えられていることです。

良い文章は論理的である

一般的に言われている、文章の切り方、句読点の打ち方、漢字の使い方なども、文章を読みやすくリズムを与えてくれるテクニックの1つです。
しかし、古賀さんは『リズムとはどこまでも論理的なもの』と本書で記載しています。
どういうことなのか?
文章のリズムは『論理的展開で決まる』と書かれています。
読者が混乱しないしっかりとした構成ができており、それを分かりやすく表現したものが良い文章なのです。
展開が行ったりきたりだと読者が混乱し『これ、どういう意味だ?』と読む行為が止まってしまいます。
これだとリズムの良い文章だとは言えません。
良い文章は論理構造がしっかりしていて、リズムが良い文章だと書かれています。
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読者の椅子に座ること

ちょうさ
読者の椅子に座る?何のことかさっぱり分からないよ…
どんな文章にも読者は存在します。
LINE、メール、ブログ、手紙など文章と名の付くものは読者が存在します。
誰にも見せない日記にも『自分』という読者が存在します。
文章を書くときに、その読者を意識しないことが文章を読みにくくする原因です。
相手の立場に立って書くじゃ足りない読者と同じ椅子に座り肩を並べることで、ようやく同じ読者になり、読者の気持ちがより理解できます
本書の中で、読者を意識して文章を書くことが文章を読みやすくする1番のコツだと書かれています。

1番書きやすいのは10年前の自分を想定すること

読者の椅子に座ると言ったものの、素人では難しいテクニックです。
1番分かりやすいのは、10年前の自分に向けて書くことです。
なぜなら、

人間は、どんな時代も同じことを考え、同じことに悩み、同じことに苦しんでいる。
自分だけにしかわからない、誰にも理解されないと思われる根深い問題こそ、じつは普遍性を持った悩みなのだ。

つまり「10年前のあなた」が思い悩んでいる問題は、今この瞬間にも他の誰かが悩んでいることなのです。
10年前の自分に向けて書いた文章は、言葉の強度が違います。どんなに下手な文章でも、必ず読み手に届く文章になるのです。

文章にハサミを入れる勇気を持つ

文章を書き終えた時に推敲をすると思います。

推敲とは、詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直すことです。

 

その時に、文章に思いっきりハサミを入れる勇気を持つことが大事です。

何を書くかよりも、何を書かないかが重要で、1つの文章に貴方のメッセージは1つ、それ以外はハサミを入れましょう。

 

 

どんなに貴方が一生懸命かいた文章でも、読者には読まないという選択肢があります。

極力簡潔で伝わりやすいように工夫をしましょう。

20歳の自分に受けさせたい文章講座:まとめ

文章を書くということは、
  • 頭の中のぐるぐるを整理する
  • そのぐるぐるを翻訳すること

良い文章とは、リズムで決まります。

リズムとは論理的な展開で、読者が詰まらずに読むことができる文章です。

 

相手の立場に立つだけでなく、相手と同じ読者の椅子に座ることが最も分かりやすい文章を書くコツです。

ここさえ押さえていれば、読みやすい文章がかけると思います。

 

 

誰もが情報を発信できる世の中になり、文章力がより必要な時代になりました。

今まで誰にも教わらずに大人になった文章力について、こんなにも分かりやすく解説している本は他にはありません。

社会人のみなさんには必読の1冊です。

 

それではこの辺で、See you next time!!

 

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