士業とは、現在では8つに分類されており、
- 弁護士
- 司法書士
- 弁理士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 土地家屋調査士
- 海上代理士
これらが代表的な士業と言われています。
昔であれば権威的な仕事で、お給料も高く、安定した仕事の代表格でしたが、今はそうでもありません。
AIや自動化の波に飲み込まれる仕事と言われています。
今回は士業についてやめとけって言われる理由を書き留めておきます。
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士業やめとけって言われる3つの理由
実際に感じたことを踏まえ、士業がやめとけって言われる3つの理由を考えてみました。
仕事の全般がAIに代替され始めている
これからAIや機械に取って替わる仕事は増えていきます。
このことは皆さんご存知だと思いますが、士業は具体的にどうなのか考えてみます。
2010年代くらいから、Money Forwardや、free、スマートHrなどのSaaS系のサービスが士業の業界を一変させました。
これらのサービスが士業の仕事を駆逐し始めています。
まず社労士ですが、就業規則や雇用契約書、年末調整もこれらのサービスで秒でできるようになりました。
しかもミスなく費用をかけずにできます。
税理士がやっていた決算書の作成、細かな納税の資料、特に消費税の集計も自動化されました。
公認会計士がやっていた税務・会計報告もSaaS系のクラウドで簡単に作成可能となりました。
なんだ、ほんの一部じゃないか!
と思われる方もいるかもしれませんが、現に今は全体の30%程の業務しか代行できていないみたいです。
ただ、既に30%の業務を駆逐し、30%の人員が不要になっているのも事実です。
将来的には士業の80%程の仕事をカバーできるという試算もあります。
弁護士については、これとは別で昔からやばいな〜と感じています。
そもそも日本の弁護士数は1991年が14,080人、2020年は42,164人、20年で3倍に、しかし訴訟件数は2003年の600万件を最後に右肩下がりになっています。
シンプルに弁護士の供給過多状態に陥っています。
訴訟が減った弁護士が着手したのが皆さんご存知、過払い金請求の仕事です。
金利の高い消費者系のローンを組んでいる人に向けて『過払い金を請求すればお金が戻ってきますよ』みたいなCMを見聞きした人は多いはずです。
貧しい人達からお金を稼ぐ行為を始めて『苦しいんだろうなぁ』と感じました。
これって判例で決まっていて、事務手続きをしたら簡単に請求できる業務で、難易度の高い弁護士資格を持った人たちがする仕事としては陳腐なものです。
大変な仕事です。
シンプルに食えない
弁護士の過払い金請求にあるように、士業は年々食えなくなってきています。
最も厳しいと言われているのが司法書士と行政書士です。
弁護士の供給過多により司法書士の仕事も減ってきており、そもそも依頼がない状態に陥っています。
行政書士も同様で、資格を持っているだけでは稼げません。そもそも行政書士食えないっすね...
資格を持っていれば食える時代は終わり、自らガツガツ営業して仕事を取らなければ、食えません。
食うためには資格+営業が必要な時代に変わりました。
これから需要が増えることはない
これは士業に限らずどの業界にも言えることですが、日本はマーケットがシュリンクしていることが確定しています。
少子高齢化、人口減少により今よりも厳しい環境が待ち構えています。
需要が劇的に増えることは見込めないので、競争に勝ち抜き仕事を取る必要があります。
士業なんて全く安定していない
デジタル化が劇的に進んだエストニアの事例を見ると面白いです。
エストニアの事例
世界でも有数のIT化が進んだエストニアで面白い現象が起きています。
医療・教育・選挙・納税などありとあらゆることがIT化されています。
ここで何が起きたかというと、税理士と会計士がいなくなりました(笑)
ほとんどの手続きがデジタル化され、簡素化されたので士業の仕事がいらなくなったのです。
本当に面白い事例で、士業の将来を現しているように思います。
士業を目指すなら営業力も必要な時代
士業を目指すなら、2つの力が必要です。
それは営業力と効率化です。
まずは案件を営業力で取ってくること、効率化して大量の仕事を受注すること、この2つが必ず必要になります。
自動化が進めば価格は落ちるはずなので、この2つが将来的には必要になるでしょう。
士業の資格を持っていたら転職も楽にできると思うので、そういう選択肢もありですね。
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それじゃ。