
今回は、ベンチャー企業で働く是非について深掘りします。
ベンチャー企業は、資本金が〇円以下で、従業員が〇〇人、設立年数が〇年以下というような明確な定義はありません。
設立して間もない、venture(冒険、投機)を伴う企業という感じで広く認識されています。
大企業を選ぶかベンチャーを選ぶかって永遠のテーマでみなさん迷いますよね。
ちなみに私は、大企業→ベンチャー企業→ベンチャー企業→大企業→ベンチャー企業と渡り歩いてきました。
良し悪しあると思いますが、一度はベンチャー企業を経験すると良いと思います。
会社のネームバリューが無く、環境が整っていない中での仕事は、自分の本当の実力が分かるからです。
無名企業の営業、商品力のない営業は本当にしんどいし、看板力のない名刺が役に立たないのも分かります。
他にも色々あるのですが、ベンチャー企業では色々なことを学べてかなり成長できます。
私の経験も踏まえて、ベンチャー企業のメリット・デメリットをお伝えします。
参考になれば嬉しいです。
タップできる目次
ベンチャー企業で働くメリット
- ベンチャー企業で働くメリット
- 成長速度が早い
- 年齢に関係なく実力次第で経営に参画できる
- 意思決定が早い・フットワークが軽い
- 自分が作ったサービスを世の中にリリースできる
- ストックオプションが貰える可能性がある
こんな感じです。
成長速度が早い
人が成長するのってどういう時だと思いますか?
- 企業で研修や講習を受けた時?
- 仕事を完璧に覚えた時?
これらも成長するポイントではあります。
人を成長させるのは「研修制度」なんかじゃなくて、「いかにストレッチさせるか」(いかに高い目標と裁量権が与えられるか)であり、「いかにぐちゃぐちゃな環境で成果を求められるか」なんだよ。
ベンチャー企業では、整っていない環境で自分の能力よりも高い目標を掲げられ、その環境で成果を求められます。
どちらが成長できるかは火を見るより明らかです。
年齢に関係なく実力次第で経営に参画できる
ベンチャー企業では、年齢や性別に関係なく実力主義のケースが多いです。
成果を出す人が正義的な風土があり、性に合わない人も多いと思います。
年齢が若くても成果を出せばどんどん出世できますし、経営に参画もできます。
給料も倍々ゲームみたいに上がっていく人もいます。
大企業と違って下積みもなく、フェアな評価制度です。
意思決定が早い・フットワークが軽い
ベンチャー企業では、承認・決済・実行みたいなプロセスが少なく、スピード感を持って仕事ができます。
大企業では1つのプロジェクトをするのに複数回の会議を経て、複数人の意思決定をもらってGOという感じが多いです。
しかし、ベンチャー企業ではおおよそ確からしい仮説ならGO、後はPDCAを回し、やりながら調整していくケースが多いです。
スピード感のある仕事なので飽きがこないのも魅力です。
注意点としては、撤退も早いので最短最速での結果が求められるところですね。
自分が作ったサービスを世の中に提供できる
私はベンチャー企業の時に、試行錯誤して作ったサービスを世の中にローンチしました。
- 自分が作ったサービスを世の中に出す喜び
- それを使ってくれる人や企業がある喜び
- 利益が出る喜び
これは今までの仕事の中で1番の喜びです。
何かを作って、それを使っている人や企業がいるって経験が今までになかったので、鮮明に覚えています。
単に仕事をこなすだけでなく、世の中を変える可能性のあるサービスを作ることはなかなか経験できません。
そんなチャンスがベンチャー企業にはあります。
ストックオプションが貰える可能性がある
ストックオプションとは、株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の価格で購入できる権利のことです。
上場前の会社だと、ストックオプションがもらえて、大化けすることがあります。
既に上場してる会社に新卒で入って、ストックオプション貰う可能性は低いです。
https://t.co/m9Sjnc5avu— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) March 20, 2016
ストックオプションは本当に大化けすることがあるので、ベンチャー企業に入る人はチャンスです。
株価が上がった時に売って、1億円近く儲ける人もたくさんいますね。
この本は図解で分かりやすく、ストックオプションについて学びやすいです。
ベンチャー企業に転職を考えている方は必読ですね。
ベンチャー企業で働くデメリット
- ベンチャー企業で働くデメリット
- 実力主義・成果主義になる
- ハードワークになりがち
- 変化が早い・大きい
- 安定していない
こんな感じです。
実力主義・成果主義になる
実力主義や成果主義が苦手な人にはきつい環境だと思います。
成果が出ない人は何年勤めていようが容赦なく基本給が下がります。
ここが他の企業と違うところです。
年功序列に慣れ親しんだ人とか、向上心のない人は結構な確率で辞めていきます。
結構シビアな環境ですが、耐えれる人・耐えられない人がはっきりと別れます。
ハードワークになりがち
実力主義なのに加えて、ベンチャー企業は資金力もネームバリューもありません。
他の企業と同じことをしても負けますので、圧倒的な行動量でカバーするケースが多いです。
泥臭い仕事を行い、同僚もライバルになるので負けられません。
結果的にハードワークになってしまいます。
変化が早い・大きい
ベンチャー企業はフットワークが軽く意思決定も早いので、変化が耐えません。
サービスがダメだと思ったら撤退も早いですし、それをリカバリーするためのサービス設計も早いです。
なので、決まった役割があってもすぐ変化するし、ポジションもコロコロ変わります。
基本的に安定稼働する仕事とか、オペレーション的な仕事は無く、能動的でリバーピープル的な働き方を求められます。
こういった働き方に慣れが必要になりますね。
安定していない
断言できますが、安定思考の人には1番向いていないです。
ベンチャー企業って、安定と対局にあると言っても過言ではありません。
『大企業かベンチャー企業どっちがいいかな』とか悠長なことを言う人はまずやめておきましょう。
ベンチャー企業に安定なんて存在しないし、時として事業を存続させるために長時間労働を強いられることもあります。
それがベンチャーです(笑)
ブラック企業みたいですが、力技や残業で解決が必要なシチュエーションが死ぬほどあります。
どのフェーズのベンチャー企業に入社するかが大事
ベンチャー企業に入るといっても、どの段階で入社するかによって大きく違うことを知っていますか?
ベンチャー企業にはフェーズなるものがあって、
- シード・アーリー期
- ミドル期
- レイター期
大体こんな感じで分類されたりします。
どのフェーズで入社するかによって、役割や出世のしやすさも変わります。
シード・アーリー期
シード・アーリー期は初期の初期です。
会社のビジョンや戦略を立て、ようやく出航する時期です。
従業員規模で言うと1人〜10人程でしょう。
この段階では給料には全く期待できませんが、創業メンバーとして会社が大きくなればそれなりのポジションに就けます。
しかし、マニュアルや前例が無いので、仕事は手探り状態です。
そして、効率化もされていないのでかなりハードワークになると思います。
一般的に0→1(ゼロイチ)と呼んだりもします。
ミドル期
ミドル期は、事業の拡大フェーズになります。
ある程度事業の基礎が構築されつつある時期です。
従業員規模としては、20人〜50人程でしょう。給料も自分の成果に比例して上がっていく時期です。
一般的には1→10(イチジュウ)と呼んだりもします。
レイター期
この頃になると従業員は50人〜100人程になっているケースが多いです。
IPO(上場)を狙ったり、その準備も行います。
事業もある程度安定し、どんどん拡大していくフェーズです。
この頃の入社は、大企業と変わらない感じになっていることが多く、成長を希望する人にはお勧めしません。
ベンチャーの良さを経験できるのはシード〜ミドル期まで
ベンチャー企業のメリットを経験できるのは、シード〜ミドル期までかなと思います。
レイター期になると、上場企業と変わらないくらい仕組み化が終わっていて成長機会が乏しいです。
ベンチャー企業へ転職や就職を考えているなら創業時期もしっかりと確認しましょう。
もし創業時期など詳しく知りたい場合は転職エージェントに相談もありです。
- ベンチャー企業に強い転職エージェント
まずは大手の転職エージェントが良いです。情報量もたくさんあるので、聞いてみましょう。
自分を成長させたいならベンチャー企業ですね。
それではこの辺で、See you next time!!