今回はゴールピープル、リバーピープルについて解説します。
何かビジネスシーンで聞いたことはあるけど、よく分からないなっていう方が多いと思います。
キャリアを形成する中で、知ってたら役に立つ言葉ですので是非覚えておいてください。
- ゴールピープルって何?
- リバーピープルって何?
- キャリアにどう活かせるの?
この辺りの疑問にお答えします。
ゴールピープル、リバーピープルとは
ゴールピープル、リバーピープルとは、株式会社リンクアンドモチベーションの創業者小笹芳央さんの著書、『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話』で提唱された働き方の概念です。
ビジネスパーソンには役に立つ内容が多い本でした。
働く人は大きく分けてこの2種類に分類されると言われています。
- ゴールピープル→目標(ゴール)を設定しそれに向かって逆算して仕事をする人
- リバーピープル→目標は設定せずに、目の前の仕事をこなす人(川の流れに例えられる)
どちらが良い悪いという訳ではなく、それぞれの特徴を理解し自分がどういう働き方が得意かを理解するのが大事です。
ゴールピープルとは
ゴールピープルは明確な目標を設定し、それを達成するために逆算して日々の仕事に取り組むタイプの人です。
つまりGoalを決めてそこに向かって頑張る人ですね。
登りたい山を決め、期限通りに登りきる、そのような感じで仕事も進めて行くタイプの人のことです。
- メリット
目標達成の為にブレずに仕事をこなし、安定感がある。日々のKPIまで細かく数字化でき進捗も安定する。日本企業で最も評価されやすいタイプ。
- デメリット
目標を見失った時に仕事が立ち行かなくなる。変化に非常に弱い。
昔から日本の企業では、このゴールピープルが評価される傾向にあります。
しかしデメリットで記載したような、目標を見失った時や、変化が生じたときは崩れてしまいます。
リーマンショックやコロナショックなどの変化が生じた時に非常に弱く、変化のスピードも遅いことから大きな痛手を負うこともあります。
リバーピープルとは
リバーピープルは明確な目標を設定せずに、目の前の仕事を一つ一つ処理して行くタイプの人のことです。
書いて字のごとく、River(川)の水のように形に捉われず何でも卒なくこなします。
目標設定していないが為に、昔からの考え方の企業(特に日本の大企業)には相性が悪いと言われています。
一方で、変化の激しいベンチャー企業や、IT系の企業には相性が良いと言われています。
- メリット
臨機応変に何でも卒なくこなす。変化に対応でき、新しいことに抵抗がない。瞬発力があり、速度が早い。
- デメリット
目標設定がない為遠回りをしてしまうことがある。成果の到達点が低い場合がある。日本の大企業とは相性が悪い。
ゴールピープルもリバーピープルも、良いところ悪いところが存在します。
大事なのは自分がどのタイプであるか理解し、仕事をすることです。
良いとこ取りのキャリアドリフトのすすめ
キャリアドリフトとは、ゴールピープルとリバーピープルの良いとこどりをした感じで、
あえて、自分のキャリアの細かい将来設定を行わず、流れに身を任せ柔軟に働き、人生の節目でキャリアを見つめ直すと言う考え方です。
ドリフトとは、漂流するという意味を持っていて、漂流しながらも定期的にキャリアの方向修正するみたいな感じです。
最近では仕事内容も劇的に変化していることから、こういう選択肢を取る人が増えています。
10年先に今の仕事がどうなっているのか、なかなか予測は難しいものです。
変化の激しい時代だからこそ、キャリアドリフトの考え方が支持されているのです。
今のうちから、変化を楽しむ、変化の波に乗ることに慣れておきましょう。
変化に対応することこそが、安定につながる時代です。
キャリアドリフトの注意点
キャリアドリフトの概要がわかったところで、『じゃあ、何もせずそのまま働いておけば良いんだ』と思う方もいらっしゃいますが、それは違います。
最低限やるべき事は、
- 自分のキャリアのおおよその方向性を持つ
- 節目にしっかりキャリアについて考える
ここはしっかりと抑えておきましょう。
節目節目にキャリアの相談を行い、自分の進路を決めて人生を有意義にしましょう。
- キャリアの相談はこちらへ
いかがでしたでしょうか?
今回はこの辺で、See you next time!!