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ちょうさ
こんにちは
ちょうさです。転職エージェントとして3000人程の転職のお手伝いをしてきました。
最近はリモートワークの普及や、フリーランスの人が増え、住む場所を厭わない働き方が増えました。
ノマドワーカーと言って、ノマド(遊牧民)のように自由に好きなところで働けるとあって、みんなが憧れる働き方だったりします。
そんな中、ストレスの少ない地方や田舎で仕事をすることを選ぶ人も多いです。
でも、仕事を地方に持って行ける人はいいですが、地方で仕事を探すとなると結構大変です。
もっ言うと、リモートワークOKの会社で地方や田舎で仕事をするのはいいですが、田舎や地方でゼロから仕事を探すとなると地獄をみます。
今回は、
- UIターンしたいけど仕事あるの?
- 地方の仕事ってどうなの?
- 年収とか不安、生活はできるの?
この辺りの疑問にお答えします。
全て地方に住む私の実体験です。
私が住んでいるのは九州地方の人口2万人程の過疎化が進んでいる小さな街です。
リクナビやマイナビで求人を検索すると全く出てきませんが、ハローワークに足を運ぶと求人はたくさんあります。
他の過疎地域も同じような感じで、webの有料媒体に求人は載ってないけどハローワークに行けば求人はあります。
田舎に仕事が無いというのはなく、田舎にも仕事はありますが首都圏や政令都市のように求人が豊富って訳ではありません。
ここで注意が必要なんですが、仕事はあるけど皆さんが満足する仕事かは別問題です。
地方や田舎では若い人から敬遠されがちな、
- 農業や漁業などの第一次産業
- サービス業
- 福祉関連の仕事
いわゆる一次産業的な仕事とか、3Kと呼ばれる、キツイ・汚い・危険こういった仕事が本当に多いです。
地場の大手企業であっても、
- 数十年変わってないであろうオペレーション
- スキルが高まらない仕事内容
- 効率の悪い仕事の数々
- 反吐が出る年功序列
地方の仕事を否定する訳ではありませんが、首都圏のIT系とか外資系とかで働いていた人からすると、目ん玉飛び出るくらいびっくりすることばかりです。
自分が職場の改善や効率化を考えても、周りが付いて来なかったり、変化を嫌ったりします。
これが地方や田舎のリアルです。
仕事はあるけど、結構大変な職場環境・人間が待ってるって感じです。
仕事はあるんですが、若者が憧れる仕事はなかなか無いのが現実です。
具体的には、
こんな感じです。
地方では企業の体力が無いのでこうなっちゃうのは仕方ないです。
しかし、実際に働いてみるとかなりきついので地方で働くことを考えている人は気を付けておきましょう。
給料がかなり安い
マイナビの調査によると、
IターンやUターンで地方に転職した人の51.6%の人が年収が下がりました。
年収が変わらないと答えた人は20%で、年収が上がった人は28.4%でした。
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ちょうさ
思ったほど酷くないね…
って私も思いましたが、グラフをしっかり読み込むと謎が解けました。
下記マイナビのグラフをご覧ください。
年収が増加したのは20代の人の割合が多く、30代以降は割合が低くなっています。
年収が減少したのは30代の人の割合が多いです。
つまり年齢が上がるにつれて年収は下がる傾向にあり、40代、50代で首都圏で働いている人はもっと酷い結果になると思います。(当然ですが…)
ハローワークの求人をネットで調べてもらったら分かると思いますが、
■基本給:18万円〜
■休み :日祝
■賞与 :無し
マジでこんなのばっかりです(笑)
首都圏から来る場合は、年収アップは結構厳しいのが現実です。
休みがかなり少ない
これも先ほどと似ているんですが、休みの概念がバグってます。
日祝のみ、水・日のみ、みたいな企業が殆どです。
地方において、完全週休二日制は幻想です。
そして土曜日は時短出勤みたいな会社があるんですが、マジでみんなダラダラ仕事をしています。
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ちょうさ
これって土曜日学校があった時代の名残なんじゃ…
休みはマジで少ないので気を付けましょう。
昇給が絶望的
私が初めて働いた会社では、年次昇給が1,000円程でした。
しかも、査定を一定クリアしないといけませんでした。
1年で1,000円、10年で10,000円しか基本給が上がりません。
全てがそうでは無いでしょうが、結構これに近いと思います。
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ちょうさ
これが地方のリアルです。
給料が下がっても田舎や地方に来る理由
ここで私が感じたのは、地方に求めるものは仕事や賃金では無いと言うことです。
例えば給料や仕事内容以上に、
- 都会が疲れたから田舎でゆっくり過ごしたい
- 満員電車やストレスから解放されたい
- 自然に癒されながら暮らしたい
クオリティオブライフ的な感じで、幸せな暮らし>>仕事って感じなのでしょう。
断言しますが、仕事も重要、お金もしっかり欲しいって人には向いてないと思います。
そういった方はUIターンを諦めるか、リモートワークなどで都会から仕事を持ってくることをお勧めします。
田舎で仕事を探すってのは絶対に避けた方がいいですよ。
地方や田舎に多くみられる職種
地方に多くみられる職種の特徴は、
- 農業・畜産・林業・漁業などの一次産業
- 飲食業やホテルなどのサービス業
- 福祉関連の仕事
こんな感じです。詳しく解説します。
農業・畜産・林業・漁業などの第一次産業
農林水産業のいわゆる第一次産業の仕事は豊富にあります。
また、担い手も少ないのでUIターンの人が来ると大喜びする職種です。
が、
皆さんの想像通り3Kと呼ばれる、キツイ・汚い・危険のお仕事になります。
祖父母の家で、農業と畜産を経験しましたが、私には無理でした(笑)
牛とかめっちゃ大変で、牛のうんこ運びだけでクタクタになります。
飲食業やホテルなどのサービス業
数は少ないですが地方にも飲食店やショッピングセンター、旅館・ホテルが存在します。
若い人には敬遠されがちで、長時間労働、低賃金なのは否めません。
が、地方にはこういった求人は一定数あります。
人が定着しないから募集しているのも理由の一つですが、やりがいのある仕事でもあります。
福祉関連の仕事
この業界は慢性的に人手不足で、都会でも地方でも大募集している職種です。
特に少子高齢化の進んでいる地方や田舎では、人手が足りていない状況です。
私が住んでいる地方では、無資格から福祉に転職しました〜みたいな行政アピールのテレビやCMがたくさん流れています。
大変な仕事だと思います。
結局のとこと地方や田舎で働くことってどうなの?
ここからは個人的に感じたことを書いていきます。
結局地方はどうなのか?
デメリットを多く記載しましたが、個人的にはメリットもあると感じています。
私は地方で仕事をしているけど、東京水準の給与でリモートワークができていたからです。
地方で一から仕事を探してってなると、少し厳しいかな〜と感じます。
余程自然が好きとか、地方生活に魅力を感じなければしんどいと思います。
地方の現実を解説しますね。
物価は安くないが不動産が安い
物価についてなんですが、個人的に安くは無いと思っています。
マクドや吉野家の価格が安い訳じゃないし、100均も100均なんですよね。
野菜とか安いでしょ?って言われるんですが、東京の"なんとか市場"とか白菜50円、ニンジン1本50円とかで売っているのを見たことあるし、そこまで変わらないです。
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ちょうさ
ってか東京も野菜安い(笑)
農家に知り合いもいないので、貰ったりもしません(笑)
あと、通販の送料は高いし何かと不便です。
交通インフラに至っては機能しておらず、最寄り駅まで20㎞とか普通です。
バスは1日2本しか最寄りに止まらないとかも当たり前です。
その結果生活には車が欠かせません。
じゃあ、何が魅力的なのかと言うと、家賃です。
私は鉄筋コンクリートマンション、築5年、駐車場2台付きの2LDKに住んでいます。
家賃は5万5千円です。
都心なら20万円、それ以外でも10万円はするであろう綺麗な物件です。
それが1/3とか半額で住めます。
これは非常に大きいと思います。
地方の最大の魅力は、住むことにコストがかからないことです。
そう考えると、自由に使うことのできるお金(可処分所得)は変わらない気がします。
賃金は低いがストレスも低い
地方は賃金は低いですが、ストレスも低いです。
空気は綺麗、食べ物は新鮮、海・山・川にすぐ車で行けるし、駐車場代もかからない、お祭りやイベントもそこまで混まない、美味しいものも並ばず食べれる、お金を使わずに生きていける、地方には魅力がたくさんあります。
はっきり言って、普段の生活でストレスを感じることは全くありません。
田舎ならではの近所付き合いも、マンションに住んでいるので皆無です。
ノンストレスの田舎ライフを手に入れて、幸せに働きましょう。
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それでは今回はこの辺で、See you next time!!