優秀な人ほど転職する本当の理由【公務員も大企業も構造は同じです】

ちょうさ
こんにちはちょうさです。転職エージェントとして3000人程の転職のお手伝いをしてきました。
先日河野太郎さんのブログを読んで非常に面白かったのでこの記事を書きます。
タイトルも非常に面白く『危機に直面する霞ヶ関』です(笑)

河野さんの2020.11.18のブログによると、

2019年度の20代の霞ヶ関の総合職の自己都合退職者数は6年前より4倍以上に増えています。

2019 87人
2018 64
2017 38
2016 41
2015 34
2014 31
2013 21

国家公務員採用試験の総合職の申込者数はピーク時の1996年に45,254人だったものが2019年は過去最低の20,208人と半数以下になりました。

なるほど、官僚を辞める人が増え、官僚を目指す人も減っているとらしいとのこと。

さらに、辞めたいと考えている人も男性で15%、女性で10%で潜在的にはもっと沢山の人が辞めたいと思っているそうです。

そして私が最も気になったのが、

霞ヶ関の働き方改革に関しては、管理職の71%が進んだ実感があると答えたのに対して、非管理職では51%のみが実感ありと答えています。

なるほど、霞ヶ関に長年勤めている管理職のおじさま(50代〜60代)からしてみれば、働き方改革が進みクリーンになったと回答したが、非管理職の若い人の半分は何も変わっていないと思っているそうです。

非管理職の若い人達は、価値観が多様化したた時代で育ってきて、そこそこのITリテラシーだったり、社会的なリテラシーを有する、しかも難関を突破して官僚になったエリートですよね。

そんな人が訳の分からない慣習だったり、非効率的な仕事の数々がまだ残っていると思っている。

と回答しており、一方のおじさま達は組織に馴染んで感覚が麻痺してしまうんでしょうか、全く逆の回答をしていますね。

これって公務員だけじゃなくて、大企業にも同じ構造があると思うんです。

意味のない仕事、非効率な仕事、訳のわからないロジック、古臭い慣習.......etc

こんなことを上司に命令されたらそりゃ優秀な人は将来を危惧して辞めちゃいますよね。

しかもですよ、

決裁文書を改竄し、統計数字をイジリ、国民の税金で賠償金を払って裁判での真相解明を回避する。コレが我らの官僚組織、その名も霞ヶ関。

国交省 統計データ二重計上問題 原本廃棄で実態解明に課題 https://t.co/gmxAoj2xZT

— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 16, 2021

こんなことまで言われているようじゃ、未来が見えないですよね。

優秀な人ほど仕事を辞めて転職する理由を考えてみます。

優秀な人ほど転職する本当の理由

官僚を目指す人が過去最低になったり、官僚を辞める人が増えたり、大企業においては新卒は入社後3年で3割が辞めるってデータもあります。

何がそうさせるのでしょうか?

本質的なことを考えてみます。

古い慣習にうんざりする

  • 20代は下積み・雑用
  • 給料は年功序列
  • 前例踏襲(新しいことはしない)
  • 望む仕事ができない
  • 希望しない異動や転勤

などなど、あげればキリがないですが古き良き?習慣がたくさん残っています。

20代って1番仕事を覚えて成長できる時期なのですが、下積み雑用しかできないのは明らかに間違っています。

少し前にテレビで、東大卒で元官僚の山口真由さんが、上司のハンコ貰いに並ぶって言ってましたが、本当にこんな習慣が残っているんですね。

何で一流大学をで出て、こんな仕事をしなければいけないのだろうって感じる人めっちゃ多いと思います。

組織の中で一定の行動様式や慣習が刷り込まれていくうちに、自分が身に付けてきたものが失われつつあることに気づきました。そう、失われた自分。入省してから少しずつ大きくなっていくモヤモヤした感じ。その正体は、劣化している自分への恐怖だったわけです。

この方は元官僚らしいのですが、非常に同感できる内容でした。

古い習慣の組織に入ると、自分のスキルが劣化していくリアルが描かれています。

くだらない業務に辟易する

ブルシット・ジョブという本があるのですが、直訳するとクソどうでもいい仕事です。

政治家の駒のように使われたり、使われない答弁書を作り、オンラインの操作がわからない政治家のためにわざわざ出向いたり、こんな仕事のことをブルシット・ジョブと言います(笑)

大企業でも何も決まらないMTGの為に資料を作ったり、約束の時間になっても現れない上司の待ち時間だったり、くだらない仕事は山ほどあります。

合理的な若い人はそんなくだらない仕事に辟易しているんだと感じます。

【変なタイトルですが、人類学者のデヴィッド・グレーバーが書いたちゃんとした本です。興味のある方はどうぞ(笑)】

価値観の多様化

昔なら入社したら忠誠心を持ち、定年まで働くことが当たり前で美徳とされていました。

でもよく考えてみると、20歳そこそこで社会の何も分かってない状態で選んだ会社が、一生をかけるに相応しいなんてありっこないんです。

嫌なら転職すればいいし、自分のやりたい仕事に就くべきだという価値観も一般的になりました。

雇用も流動化して、転職も当たり前の世の中になってきています。

くだらない仕事を続けるより、早く自分の好きな仕事を見つけるのがいいのだと思います。

上司が尊敬できない全くすごくない

大企業や公務員で『何でこいつが上司なん?』って思うシチュエーション多いと思います。

私もありました。

よく考えてみると、上司って長年勤めた公務員や大企業の文化に馴染んだ人ですよね。

悪い環境に長年勤めて出世しているのですから、まぁそれなりの人が多いんだと思います。

記憶に新しいUSBを知らないIT大臣とかいい例ですよね(笑)

なんでIT担当大臣なの?って感じです。

意味のわからない評価制度

IT系やベンチャー企業では半年ごとに評価があって、頑張れば給料が一気に10万単位で上がることってあります。

大企業や公務員ではほぼないでしょう。

年功序列や終身雇用が浸透していて、いくら頑張っても年の昇給が数千円みたいな世界です。

長く働いた方がトクという制度(残業制度)も、長く働いた方が報われるという制度(終身雇用)も、好奇心のレベルや興味の幅が狭く、変化が嫌いで行動力がなく、時間価値の低い人に適した制度よね。

— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) October 3, 2015

これが本質で評価は成果と結びつけるべきで、働いた時間や期間ではないのです。

これに嫌気のさす若い人は辞めていくんだと思いますね。

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優秀な人は判断力・行動力に長けている

優秀な人ほど『この会社に居続けたらやばいな』って感じる能力に長けています。

しかも、自分が転職できることを自覚しているし、他で通用するうちに転職をしています。

何も感じず、ダラダラ大企業や公務員をやり続けて、いざ40歳、50歳になると市場で全く評価されない人材に成り下がっている人ほど何も行動をしません。

これが今後の人生の分かれ道だと思います。

やばいと思ったら行動しましょう。

優秀な人は転職できる実力がある

優秀な人はいつでも転職できるというカードを持っています。

大企業とか公務員に入れる人は、学生の頃は優秀な人です。

しかし組織に長く在籍すればするほど、スキルが劣化し『転職できるカード』も同時に劣化します。

働く上では、常に市場からの評価を意識しましょう。

このままで大丈夫かな?と思ったら転職エージェントに相談してみましょう。

転職をしなくても、相談だけでも大丈夫です。

    • 相談にのってくれるエージェント

    それではこの辺で、See you next time!!

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