- 人材紹介・・・リクルートエージェント、dodaなど一般的に転職エージェントと言われるやつ
- 人材広告・・・リクナビNEXT、マイナビ転職などの掲載課金の転職サイト
- 人材派遣・・・仕事を紹介したり斡旋してくれる会社
- 人材コンサルティング・・・組織改善、組織の生産性向上のサービスを人事的視点でコンサルティングする
タップできる目次
人材業界はやめとけと言われる理由
- 競合が多すぎる
- 単純な業務になりがち
- 勤務日・勤務時間はバラバラ
- 人が売りモノに見えて病む
- 離職が多く教育やマネジメントが行き届かない
人材業界をやめとけと止められる理由はこんな感じです。
詳しく説明します。
競合が多すぎる
人材業界は正式に言うと、職業紹介事業・労働者派遣事業と呼ばれます。
令和元年の厚生労働省の発表によると、職業紹介事業は全国に2万406事業所、労働者派遣事業は7万754事業所あると発表されています。(職業紹介事業・労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針より)
いまいちピンとこない人も多いと思います。私もそうです。
分かりやすい数字で比べると、日本全国のコンビニ店舗数は56,884軒だそうです。
ぜーんぶのコンビニの店舗数よりも、人材会社の数の方が多いんです。
これには驚きです。
つまりこれだけ競合他社が多い人材業界ですので、他社と差をつけるのが非常に難しいんですよね。
他社と差をつけるために、その会社で働いている人がめっちゃ頑張らないといけないんです。
その結果、残業や長時間労働、低賃金になどのブラック的な働き方になってしまいがちです。
単純な業務、つまらない業務が多い
まず人材業界において主な仕事は下記2つです。
- 転職エージェント(BtoCの営業に近く、求職者とやりとりを直接行う)
- 法人営業(BtoBの営業で掲載企業や採用活動をしている企業にアプローチする)
(総務とか経理とかバックオフィス系、サイト運営のエンジニアやデザイナーなどは省いています)
主にお金を稼ぐのはこの2つの職種で、セールス要因の大きい仕事になります。
主な業務内容としては、
- 求職者の面談、カウンセリング
- 求人の紹介
- 面接対策、面接同行
- 落ちたら再紹介、受かったら内定までのサポート
- 入社したら次の求職者のサポート
- 新規のテレアポイント営業
- 訪問活動(採用要件ヒアリングや、リレーション構築)
- 早期退職者が出た時の企業対応や返金対応
基本的にこの繰り返しです。
営業の人はほとんどが新規獲得で、電話→訪問→電話→訪問が嫌になってすぐ辞めてしまう人が多いです。
また、働いている職場が運営する転職サポートが、エージェント型(成功報酬型)であれば、早期退職者が出た場合かなり揉めることが多いです。
成功報酬型は、採用した場合年収の30%の手数料をもらいます。(年収300万円→30%=90万円)
なので企業は、
オタクのサクラちゃうんかーい!
って怒鳴り散らされることもしばしばあります。
この火消しも担当営業がやることが多いです。
採用した人がすぐ辞めても、お金を払わないといけないのでかなり揉めます。(返金保証とかもあるにはあります)
勤務日・勤務時間はバラバラ
これは転職エージェント側の話ですが、toC(ユーザー・求職者対応)をする人の勤務時間や休日はバラバラです。
何故なら、求職者の9割以上は仕事をしながら転職活動をしているからです。
そのため、みなさんの仕事が終わった後や休日に面談やカウンセリングを実施しなければなりません。
人が売りモノに見えて病む
離職が多く教育やマネジメントが行き届かない
3年・5年でほとんどの人が退職する本当の理由
・1.5年~3.5年 40万程度
・3.5年~6.5年 100万程度
・6.5年以上 年収1年分 600~1200万程度
人材業界に勤めてよかったこと
なんだかんだ言っても人材業界にもいいところはあります。
僕自身この業界は退職しましたが、本当に働いてよかったと思っています。
- 成長できる
- 転職市場の理解が深まる
- 営業力がかなり身につく
- 経営的視点が身につく
詳しく解説します。
成長できるし、成長速度はマジで早い
営業力が身に付く
冒頭でお伝えした通り、人材業界の会社はコンビニの数よりも多くあります。
そのため、他社との競争が激しいです。
しかも、取り扱う商品はどこも似通っているので、営業力で差別化するしかありません。
そうなると、営業における創意工夫が必要です。
試行錯誤を繰り返すので人材業界出身の人はみんな営業力が高いです。
経営的な数値の見方が身につく
自分の給料が20万円で、1ヶ月で求人広告を掲載してくれる企業と10社契約し、売上高は200万円だったとします。
この時の獲得CPAは2万円/件、労働生産性は1.25万円です。(8時間・週5日・1ヶ月4週計算)
あくまで例えですが、こんな感じで細かい数字まで自分で把握して自分の生産性を確かめていました。
人材業界はベンチャー企業も多いので、このような経営的な数字も学ぶことができますよ。
人材業界はハードですが、成長したい人にはもってこいの業界です。
人材業界に転職したい場合は、転職エージェントに『私もその業界で働きたいです』って言ってみましょう。
私がエージェントをしていた時には、私が働いていた会社に2人引っ張って、実際に同僚として一緒に働きましたよ(笑)
- おすすめの転職エージェント
是非満足のいくキャリアを築いてください。
それではこの辺で、See you next time!!